- 社債BACKLOG 2005年7−9月
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- 9月30日
- ★ 公募債新発 なし(サムライ債を除く)
- 起債市場は、半期末を意識してお休み。下期入りした翌週以降、財投機関債・銀行社債等定例銘柄を中心とした起債の活発化が予定されている。
- 9月22日
- ★ 公募債新発 1銘柄 150億(サムライ債を除く)
- 上期末が近づき、基本的には、起債はお休みとなるシーズン。次の週には、10月頭の下期入りしてからの大量起債シーズンを意識し始めるのだが、2つの三連休に挟まれた時間帯は、一休み。
メガバンクの超長期仕組み債(当初金利固定の後、株価水準次第で変動利付き、期限前償還可能)150億円のみ。こういった複雑な(固定利付きより複雑だが、中身はそれほど複雑でもない)単独主幹事案件は、セカンダリーの売却・評価価格に、どうしても難がある。しかも、主幹事証券と発行体との資本関係を考えると、いかがなものか。15年前にマネーセンターバンクがここまで統合すること(ましてや統合の組合わせを)を読み通せた人間はいないと思うが。
- 9月16日
- ★ 公募債新発 7銘柄 1,620億(サムライ債を除く)
- 条件決定から払い込みまでの期間を考えると、9月末というタイミングを意識しする必要のある時期に入った。この1ヶ月の中では、低調な起債ペース。財投機関債100億円と地銀劣後債170億円といずれも前週を下回る。NTTの800億円がなければ、1,000億円を下回っていた。相変わらずBBBゾーンの起債が続いている。
運用会社の起債という面白いものもあるのだが、ここでの注目は、SBIホールディングスの2銘柄計500億円である。資本的にソフトバンクとの関係が希薄化しつつある中、このグループがどの方向に向かうかは、引き続き資本市場においても、ビジネス面においても、要注意。今回の起債は、機関投資家向けと個人投資家向けで同じ3年債(厳密に言うと、個人投資家向けは募集期間が長く、払い込みは10月に入ってからで、若干3年より短い)である。しかも、個人投資家向けについては、典型的な従来型の証券会社でなく、イー・トレード証券とSBI証券のグループ傘下証券に主幹事を委ねている。前者はネット証券であり、ネットからの申し込みが可能である。大手証券のネット取引では、株式と投信のみ、あるいは個人向け国債までとするところも多く、個人向け社債の活性化に寄与することが期待される。なお、主幹事の後者は中小証券を買収の結果、今夏より社名変更したもの。シ団には、他に、東洋・エイチエス・丸八・ウツミ屋・極東・高木といった会社が並ぶ。R&I・JCRともBBB格の評価で、スワップ対比+80bpsのスプレッドは、機関投資家から見ると品薄で買いたいところであるが、事業内容のリスクをどう評価するか。一方、個人投資家から見ると、同期間の銀行預金を遥かに上回る金利(”期間約3年で利率は、なんと!1.23%(税引前)です。同じような年限の銀行定期預金(0.10-0.35%程度(税引前)※)や国債(0.31%(税引前))とは比べ物にならない魅力的な投資商品であると言えるでしょう。”と、イー・トレード証券のHPに)である。
- 9月9日
- ★ 公募債新発 14銘柄 2,200億(サムライ債を除く)
- 電力債600億円に、財投機関債300億円と銀行持株会社の劣後債200億円。それにノンバンク債が400億円で、BBB格の社債が550億円(他のカテゴリーとの重複除く)と、最近の典型的なカテゴリーである。
潤沢な発行量を支えているのが、財投機関債・銀行社債・電力債という構造は変わらない。一方で、BBB格の事業債発行も続いている。ジャックスとほくほくFG劣後債をBBBゾーンでカウントすれば、計950億円と半分近くの条件決定額となる。低金利を今のうちに享受しようという起債が暫く続いており、スプレッドもタイトなままであることから、投資家にとっては、金利上昇の糸口をファンダメンタルズ指標に見るかどうかで、投資判断が大きく異なってくる局面であろう。
- 9月2日
- ★ 公募債新発 13銘柄 2,720億(サムライ債を除く)
- 連日の条件決定で、起債シーズンの到来を実感させられた週。目立ったのは銀行社債(劣後含み)で4銘柄920億円とBBB格の事業債5銘柄1,050億円。
東京三菱銀行の普通社債は置いても、地銀の劣後債が3銘柄。市場では”銀行”を潰さないということが信じられており、おそらくそうなのだと思うのだが、果たして地銀の一部についてはどうだろうか。足利銀行のように当該地域経済の多くを担っている地銀と、それ以外の地銀とでは、異なる対応もあってしかるべきでは。ペイオフの完全解禁後も、信金・信組含め足元での破綻は見られないが、今後も大丈夫か。経営健全化計画未達の銀行もあり、金融機関破綻のリスクを忘れてはならない。一方、BBB格の事業債は、4社様々。春に起債できず格上げを待った牧野フライス製作所と、事業の建て直しがようやく陽の目を見つつあるマツダは、上り調子組。(但し、牧野フライス製作所に対するR&Iの評価はBB+格のまま。)ニッシンは、BBB−(JCR)格とギリギリの水準での起債が続く。ノンバンクの中でも、やや特殊な地位を築いているが、もっと投資家・世間へのアピール等が必要なのではないか。ソフトバンクについては、毀誉褒貶も多く、なかなか長期の与信は行い難い。5年債で1.98%のクーポン(スワップ対比+130bps)を支払ってまで資金調達する必要性が、あるのだろうか
- 8月26日
- ★ 公募債新発 11銘柄 3,300億(サムライ債を除く)
- 前半こそ夏休みモードを引きずっていたが、特に木曜・金曜の2日間で大量の起債。中でも、ソニーの3年限1,200億円と財投機関債総額1,400億円が金額を押し上げ。
三菱商事の変動利付債(クーポン×0.5)は、金利上昇を懸念する投資家には、魅力的か。それ以外も、品薄のマーケットで順調に消化。財投機関債については、例年の8月下旬起債。銘柄も多く、年限も多様。民主党のマニフェストで名称変更と書かれているが、市場の実態や認識を改める具体策を提示しないと、他の多くの政策と同様に、実効性を疑われよう。ソニーは、どうも製品の品質も含め信頼性を欠くが、今回は、昔より謙虚な起債姿勢であったようだ。格付け低下は、発行体を変えるかもしれない。
- 8月19日
- ★ 公募債新発 1銘柄 50億(サムライ債を除く)
- 市場は旧盆の夏休みモード。条件決定銘柄はないかと思われたが、金曜日になって1銘柄の条件が決定された。
発行登録を用いない届出書方式のため、8月19日の条件決定というのは予めわかっていたことだが、夏休み気分の市場にとっては、個人投資家向け社債ということもあって、盛り上がりにかける展開。でも、夏休み明けには、ソニーをはじめ、上期末を意識した有象無象が待ち構えているようだ。
- 8月12日
- ★ 公募債新発 6銘柄 970億(サムライ債を除く)
- 日本政策投資銀行がスポットの財投機関債として、初めて6年ものをローンチ。他は、クレディセゾンの個人向け債2本や、双日HD・全日空に地銀劣後債とクセのある銘柄ばかりが登場。
双日HDの3年債と北都銀行の10年劣後債(期限前償還条項付き)は、いずれもJCRのBBB−格銘柄。全日空のBBB+(JCR)格を加えると、BBBゾーンの起債額が半分近くなる。しかし、JCRのBBB−格と言えば、もう下は掛け値なしの1ノッチ。投資家にギリギリの投資という意識があるのだろうか。しかも、経営不安の囁かれ続けてUFJグループのお荷物とされた商社と、地域での優位性を持たない2番手地銀という立場は、いずれも十分なリターンが欲しいところ。超長期ゾーンの金利上昇によって、双日HDの3年債2.16%クーポンや、北都銀行劣後債の前半2.61%クーポンは、超長期国債と比較して、微妙な投資判断の対象なのだが、こういったクレジット銘柄でも問題なく消化されてしまうのが、今の市場の状況か。
- 8月5日
- ★ 公募債新発 12銘柄 2,711億(サムライ債を除く)
- 夏休みモードなぞ吹き飛ぶような、起債ラッシュ。銀行劣後債530億円に、財投機関債231億円の他、日立製作所・大阪ガス・トヨタファイナンスといった高格付起債が1,600億円と、多くを占める展開。
日立製作所の5年債・10年債各500億円の起債は、壮観であった。前々週の東京電力1,000億円もなかなかであるが、メーカーの1,000億円起債は、滅多に見られるものではない。しかも、順調に消化できたというのであるから、市場の品不足が未だに続いていることの表れであろう。また、この週については、引続き、本州四国連絡橋公団(財投機関債)の20年債131億円(端数!)に加え、大阪ガスの15年債、トヨタファイナンスの15年債と、超長期ゾーンの起債も相次いでいる。7月に入ってから、JパワーやJR東日本、東京三菱銀行の劣後債や日本政策投資銀行の財投機関債と、超長期ゾーンの起債が続いており、金利上昇前の駆け込み調達を意識しているのであろうか。いずれにせよ、ここ近年を除けば、15年債のクーポンが1.8%というのは、調達側にすれば夢みたいな水準かも知れない。
- 7月29日
- ★ 公募債新発 5銘柄 1,400億(サムライ債を除く)
- 徐々に市場も夏休みモードへ。月末月初を休めない人はいるものの、市場参加者も少しづつお休みの方がいるようです。財投機関債と銀行劣後債がほとんどという週でした。
みずほ銀行の劣後債は、中央から地方まで幅広い投資家の購入で、10年債は発行予定額から100億円増額。日本政策投資銀行の財投機関債は、5年債に特に強い需要。実質、日本国政府の債務と同等の格付けという評価故なのであるが、これからはじまるかもしれない(?)政策金融機関の統合の流れ次第では、この発行体もどうなることやら。15年債も超過需要の状態。15年債が、みずほ銀行劣後債と日本政策投資銀行の財投機関債とで、2銘柄合計200億円。あまり多い年限ではないが、今こそ超長期の調達チャンスか?
- 7月22日
- ★ 公募債新発 4銘柄 1,400億(サムライ債を除く)
- 海の日の三連休明けは、4営業日しかない週でありながら、条件決定額は1,400億円に上る。と言っても、国内社債・財投機関債の条件決定があったのは、木曜1日のみ。しかも、うち、1,000億円は東京電力1社の起債。
7月に入って、前週に引続き、盛り上がらない起債市場であり、投資家の空っぽの胃袋に吸い込まれる状態。三菱マテリアルについては、5年・7年どちらの年限も、格付け対比タイトであると思うのだが、投資家の購入意欲が勝る。東京電力の10年債1,000億円も、強力な4社主幹事体制で、前週見送ったと公表した10年債を急遽、登場させた。順調に消化したとされるが、見送り以降新規に主幹事に加わったみずほ証券の参入効果とも思えないが。
- 7月15日
- ★ 公募債新発 6銘柄 970億(サムライ債を除く)
- 実質7月に入って2週目は、1000億円に満たない金額に留まる。JR東日本の計300億円と鉄鋼メーカーの400億円で、ほとんどが説明できてしまう。発行市場も梅雨明け待ちか。
前週に花盛りであった銀行関係社債は、南都銀行の劣後債200億円のみ。椿本チェインはJCRでBBB+格であり、昨年の格上げも評価されて、5年債の70億円という小額は問題ない消化状況。JR東日本債は、JR西日本に対する相対的優位さが評価され、特に20年債のクーポンが2%を下回らない時は、絶対金利水準での購入者もいるようだ。
- 7月8日
- ★ 公募債新発 14銘柄 4,100億(サムライ債を除く)
- 7月に入り、起債活発シーズンの幕開けである。財投機関債700億円、銀行関係社債2,300億円に、ノンバンクと電力関係社債とくれば、役者も勢揃いである。特に、8日の金曜日は、3年債から20年債までの10銘柄が華々しく登場。全般に格付けは高めの銘柄が多く、銀行関係社債を含め、流動性は一般に高そうだ。
銀行関係社債が、三井住友銀行の5年債500億円に、三菱東京FGの普通社債3年物と5年物各500億円に加え、東京三菱銀行の劣後債が10年物と15年物で計800億円の、大量起債。もっともメガバンクの起債は、他に望めなくなっており、消化は順調な模様。それより面白いのが、Jパワー(電源開発)と沖縄開発金融公庫の20年債。いずれも2.04%クーポンで、格付けはAA+(R&I)格、しかも償還日は同じ。それで、国債(超長期78回債)対比のスプレドが1bp異なるのは、条件決定のタイミングのみ。方や、政府系金融機関改革に晒される財投機関と、卸電力事業で民間企業と真っ向の勝負を挑まざるを得なくなった民営化企業。どちらも、20年債を投資するのは如何なものという気分なのだが、2%を越えクーポンは、まだ魅力的に映るようだ。
- 7月1日
- ★ 公募債新発 1銘柄 200億(サムライ債を除く)
- 3月期決算企業の株主総会シーズンもあって、条件決定はわずかに1銘柄。
いよいよ7月の大量起債シーズンの到来であるが、今年も今ひとつ、盛り上がりが乏しいようである。定例の銀行社債、財投機関債以外に、電力債やJR債、ノンバンク債はありそうだが、メーカーが頻繁に起債するような展開は望むべくもないようだ。
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