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クレデリBACKLOG 2007年11−12月
12月28日
今週はクリスマスウィークなので、相場もようやく年末モード。金融セクター材料と景気材料が交錯し、徐々に後者に焦点が移ってくるという展開でしょうか。日本については、相対的にパフォーマンスの悪い日本株の「割安感」を囃すコメントがたくさん出ているようですが(SWFが買う、アンダーウェイトの巻戻し、製造業の割安感など)、グローバル景気の動向には逆らえないんじゃないでしょうか。
12月12日
週初: 株が弱い。クレジットはプレイヤーがだいぶ減っているのか、静かで値動きもあまりない印象。
週央: 市場参加者があまりいないために値段が動かない、ということであってネガティブニュースを十分に消化していないような印象。モノラインの格付見直し&ACAの大幅格下げ(S&P)なんかは、本来かなりネガティブなはずなんですが。モルスタは大幅赤字でメインランドチャイナ(CIC!)からの資本受入れ。アラブマネーと並んでアジアマネー(しかし日本ではない)が世界の金融機関の持ち主に。
週末: モノライン格付見直しのその後。相対的にマシだと思われていたMBIA(大手モノライン)の株価急落、ACA保証債券を保有しているとの見通しで株下げとのこと。まだ続きそう〜。CIBC(カナダ)がACA関連で20億ドルの保有=第1Qの評価損計上見込みと公表。国の広がりも気になります。
12月14日
週央: 金融機関の追加損失、シティのSIV資産コンソリなどのニュースが続く。
週末: PPIが強い。これで金融政策緩和がこれ以上できなくなるのでは、という懸念が市場を支配している感じ。モノラインの中堅クラスにつき、ムーディーズが格付見直しの可能性を公表。
12月7日
週初: 株は方向感なし。
週央: ブッシュ政権がサブプライム救済策で方針発表(12/5)。サブプライム層向け貸出の金利上昇を凍結するという基本方針は出ており、金融機関の中でも早いところはすでにこれに対応する声明を出しているようですが、一方S&Pは、証券化分につき、デフォルト率の下落と将来金利収入の減少のどっちが「効く」かわからないので格下げにつながる可能性も、というリスクヘッジコメント。とりあえず、株は上昇ですがクレジットスプレッドのタイト化は限定的。
11月30日
週初: サンクスギビング明け、日本もロングウィークエンド明け。月曜日に株はぶちあがり、中でも金融が好調(住友信託がBGI信託と合併発表など)でしたが、週明けの米国市場で金融機関を中心とするダダ下がり相場のあおりで円高も進み、火曜日は株価急落。米国クリスマス商戦のスタートがそう悪くないとの見方もある中で、とにかく金融が足を引っ張る。シティは人員削減45000人の噂、GSEは相次ぐ株価ターゲット引き下げでさらに下落。香港上海はSIVの支援で追加負担、シティはCDOのオンバランス会計を余儀なくされる可能性があるとのWSJ報道。これが一転、アブダビ投資庁へのシティ75億ドル優先株割当報道で急騰に転ずる(日本株、火曜日昼時間)。オーバーナイトの米株も、シティこそ結果としてマイナスになったが全体は上昇。
週央: シティのニュースをどこまで下支えにするかを試す展開。マクロ指標(住宅、消費者信頼感指数)は悪く、その一方でブラックフライデー・サイバーマンデーの小売り売上は少なくとも思ったほど悪くないとの報が伝えられる。株はとりあえず上げ、欧米クレジットスプレッドもタイトニング、日本も連れる。フレディは60億ドルの優先株発行で資本増強の計画。米国利下げで株価上昇というシナリオがまたもや復活(FRBコーンの利下げを示唆する発言を受ける)。日替わりに強気と弱気が交代する展開。
11月23日
週初: 株はまだ不安定。アメリカは金融機関のお互いに対する評価が泥沼の様相。GS、ドイチェが相次いでCITI株に厳しい評価。一方、株式市場ではクオンツが大きく傷んでいるとの観測が流れており、ここでは話題はGS傘下のグローバルアルファ。クレジットスプレッドは淡々と拡大、です。
週央: フレディマックが衝撃の3Q赤字。株は3割近く下がりましたし、エージェンシー債のスプレッドも急拡大です。しらべてみると、フレディは収益の過半を有価証券投資に頼っていて、特にこの2−3年民間モーゲージRMBS―とりわけサブプライム・Alt-A−の買入れを増やしていることがわかります。AAA格がほとんどとは言え、これはキツイですね。ABCPの時にもそうでしたが、意外な人がエクスポージャーを持っているということの波及は大きいです。日本では、クレジット市場でずっと話題になっていた損保の一角が、ついに株式市場の話題に(損保ジャパンのサブプライムエクスポージャー)。
11月16日
週初: 米株安・円高でリスク売り。スプレッド拡大、株は年初来安値を突っ込み、ザラ場で15000円割れ。みずほ・新光に続報はないが、金融全面安。金利が低いので高格付を中心に現物債も需給が緩んでいるとのこと。金融、財投機関などのスプレッドが甘いか。セルサイドレポートで「モノライン」が一斉に取り上げられており、米国地方債への影響に注目。CDSもノンバンク、銀行を中心にワイドニングしてインデックスは43bpsとの報も。米株も緩く、イートレード証券(傘下の銀行が保有していた証券化商品の評価損が見込まれる)の破綻観測(Citiレポート)などが悪材料。
週央: 火曜日に米株が大幅に戻っていったん小康。クレジット関係では、GSがレベル3資産の追加損失はないと言ったり(言えば信じるのか?)、バフェット(GenReを持っている)がモノラインに再保険をつけるという観測(WSJ)が流れたり。一方で引当て増額の公表は続いてますね。日本株では、NEO市場がスタート。銀行決算が始まるので市場から目が離せません。
週末: 株は不安定。S&Pによる格下げふたつ。14日にABS-CDO、16日にRMBS。RMBSの格下げがABS-CDOにも広がるという連鎖で、2006/7年に発行されたABS-CDOの裏付資産がかなりの部分RMBS、とりわけサブプライムRMBSであったことから、こういう展開になるのは無理もないところです。GSによる「損失にはレバレッジがかかって貸し出し量に影響」のレポート(15日、US Daily Financial Market Comment)も、数字が一人歩きしそうな嫌な予感です。
11月9日
週初:11/4日のシティ(チャックプリンス辞任、追加含み損)に続いて11/7日にモルスタの第4四半期にかかる含み損見込み公表。先週のメリルに続き、ネガティブ。これからどこまで出てくるのか?という懸念が株にもクレジットにも大きな重石。メリルは、ヘッジファンドをつかった飛ばしがあるのではないかとの報道もありました。
週央: 日本のクレジットで地雷。損害保険会社が証券化商品のエクスポージャーを持っている=海外金融機関と同様の含み損失、との連想でスプレッド拡大(米国モノラインとの連想というコメントも見かけますが、もう少し実態的なリスクが想起されているのではないでしょうか)。CDOの保有者におけるリスクを懸念するFT記事が契機と言われていますが... いきなり来ました。スーパーシニア、シニアとは言え、海外金融機関が軒並みこれの時価評価で巨額の損失を計上しようとしている中で、ついに目をつけられたということでしょうか。株には広がっていないようですし、実際のところ会社全体への影響は軽微だという結論になると思いますが、当面「サブプライム、証券化関係でリスクが残っているのは誰?」というグローバルなリスク売り材料のひとつとされそうです。消費者金融は、大手の決算が揃いましたがまちまち。悪材料出尽くしとの評価は安易に過ぎる気がします。保守的な積み立ての繰り戻しを見込むほど、まだ事態は甘くないのでは?JALは財務が改善し、好感するコメントが相次いでいます。海外は相変わらず雰囲気悪し。NY州司法(Cuomo)が、ワシントンミューチュアルが、担保評価を評価業者と結託して高めにつけ、無理なローンを出したという件でファニーメイ・負レディーマックを召還。ちょっと考えればバーナンキ証言のように「GSEの活用」が提唱されこそすれ叩き落しは無理筋だと思うのですが、市場は株売りで反応。シティのABSCDO業界損失予測レポートや、いまさら!のFAS157(レベル1−3)に関するRBSレポートがさらに材料に。おまけにGMは大赤字。うーん。
週末: 米株安・円高進む。米系を中心に、金融機関の3Q決算やその後の「追加損失予測」などが相次ぎ、決算公表で悪材料出尽しとしていた時期からは180度変化。株ボラ(VIX)は、昨年のグローバル・リスク・リダクション時のレベルに到達。クレジットスプレッドは今年8月のベアスターンズショック水準に。金曜日だけで材料はたくさん[バークレイズ損失の噂、アリアンツ減益、ファニーメイ純損失増加、ワコビア追加含み損、JP追加損失計上の可能性示唆]。日本では、金曜日夕刊にみずほ証券が追加損失計上などを契機に新光証券との合併日程見直しとの記事。みずほは否定したものの、株価は下落。今週、合併比率見直しを検討する旨はすでに公表されていました。週をしめてみれば、ノンバンクも含めて金融軒並み拡大でインデックスは夏の水準に迫りつつあります。

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